山歩きの危険を回避するために

今ほどの登山ブームになる前の話で

す。

一人で山歩きをしていました。

（岩木山です。登ってみたかったです。）

と、言っても

何度も登ったことのある山を

繰り返し登る感じでした。

それでも、

危険を回避するために、

決めていたことがあります。

その山の最後の入山者にならないこ

とです。

私の後に登って来る人がいると、

何かあった時、

助けを求められる人がいるという

安心感がありました。

それと、

自分のペースで登れない状況になった

ら、撤退することです。

たとえば、

風が強くて、いつものペースで歩けな

いときや、

前を行く方たちが、

大人数でペースが

私のペースと合わない時、

追い越す事ができればいいのですが、

あまりに大人数だと、

それも難しいときがありました。

自分のペースを崩すと、思いの外、

体力を消耗していて、

下山の時、体力が残っていないと

危険だと思っていました。

山歩きを始めた時、

山のガイドブックに書いてある

行程時間より、1時間ほど速い時間で

動けていました。

登りに比べ

下りは容易でした。

ある時、気がついたら、

登りも下りも、同じくらい時間が

かかるようになっていました。

ガイドブックの行程時間より、

時間もかかるようになっていました。

そんな時、

長年、履き慣れた登山靴が

壊れました。

修理して履くこともできたのでしょう

が、

今、一番の

危険を回避する判断をすべき時

なのではないだろうかと

山歩きをやめました。

それでも、

山の話を聞くと、

気持ちがドタバタする時もありまし

た。

今は、

自分が何度も登った山々を見ると、

その姿に畏敬の念を覚えます。

自分の判断は間違っていなかった

と思っています。

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